2012年11月5日月曜日

飯田市おひさま発電所「えねぱそ」ツアーに参加してきました!

10/27〜28(土)〜(日)にエナジーグリーン社の竹村さんの
案内で、長野県飯田市のおひさま発電所を見学してきました。

りんごと人形で有名な街、飯田は実は太陽光発電のメッカ。
あざみ野ぶんぶんでも、2011年11月に「おひさまファンド」の
永田光美さんをお招きして勉強会を開いたので、ご存知の方も
多いかもしれませんが、飯田市とその周辺には、既に市民出資
でつくられたおひさま発電所が、250カ所以上あります。
今回のツアーでは、そうした発電所のいくつかを見学して
その事業を成功させた新しい公共を目指す
おひさま進歩エネルギー株式会社」の社長、原亮弘さんのお話
も伺う事ができました。


その様子を2回に分けてレポートいたします。
(文責:梅原あき子)





飯田では有名!
おひさま進歩エネルギー株式会社のゆるきゃら
「さんぽちゃん」発電中はランプが回転します。

























新宿から車で約4時間。飯田市は長野県の最南端に位置する
人口10万人程の小さな街です。山間の土地ですが信州とはいっても
冬に雪の降る事はほとんどなく、年間日照率が全国的にみても
かなり高い地域なのだそうです。たしかに空が広い。
太陽光発電、太陽熱温水器設置に適している土地なんですね。

街全体を見渡せる高台から、左手前にソーラーパネルが
あ、ここにも。隣近所みなさんつけていらっしゃる!


































市民出資の「おひさまファンド」によって
太陽光パネルが設置された施設には、幼稚園や保育園も
多数あります。

鼎みつば保育園のパネル。2005年に設置。
















明星保育園 2004年5月設置。3kW発電できます。
















明星保育園はパネル設置第一号!


明星保育園東側には、さらに新設されたパネルが。
それにしても山が近いです。
































子ども達のすぐそばにある発電所は、なんだかほのぼの
した雰囲気です。幼稚園側の初期費用はゼロ!なぜなら
おひさま進歩エネルギー社が、出資金を募って設備投資を
するからで、それに対して幼稚園側はサービス料として
月々一定額をおひさま進歩に一定期間支払います。そして
発電した電気を売って資金を回収するという仕組みで、
事業が成り立っています。

出資者側からすると金融商品なので、おひさま進歩に利益が
出れば元本以上のお金が返ってきます。もちろんその反対で
元本さえ戻って来ない場合もありますが、今のところ銀行に
預けるよりも金利が良い状態で返せているそうです。パネル
を設置するのは地元企業なので仕事が増え、雇用も生まれます。

自然エネルギーの普及と、経済活動が共にうまくいくならば、
エネルギー問題に関心がない人でも、ちょっと心が動きますし
ただ儲かることだけを追求するのではなく、自分で出したお金
が未来をよくするのに役立つというのは希望が持てますよね。

思い切って出資してみるのも、エネシフのための大きな一歩です。
おひさま発電所の取り組みが気に入ったから「えねぱそ」を買って
応援するというのも、個人で出来る事の1つですね。


町中のお医者さんにも太陽光 木下クリニック 


















介護施設 ゆいの里の屋上。前日の汗ばむ程の晴天
から一転、2日目はあいにくの曇天でした。




















ゆいの里方式。なんと接着剤で床面に固定
するだけ。簡単で工事費もおさえられたそう。
通常もっと頑丈に固定するのに、ほぼパネルの
重さだけで台風にも耐えたというから驚きです。


























おひさまの丘、メガソーラーいいだは中部電力が管理
している施設。静かな高台にある無人の発電所ですが、
いつでも誰でも見学できます。ご丁寧に駐車場とトイレ
も完備。メガソーラーとは1000kW以上の出力があるもの
で、年間発電量が想定100万kW、約300世帯分の年間使用
電力をまかなえるそうです。2011年1月に運転開始。

かなりの量のパネルが並んでいます。



































静かな管理人たち。フェンスと有刺鉄線がはりめぐら
されていますが、近寄りがたい雰囲気ではありません。
写真もばしばし撮れます。普通の人が近づけるというのも
原子力発電所と大きく違う点かなと思いました。





















飯田には、小水力や、木質バイオマスなど、太陽光以外の
自然エネルギー資源も豊富なので、エネルギーを地産地消できる
可能性が非常に高いです。
子ども達への環境教育にも力をいれているそうで、
生まれた時から、自然エネルギーを使うのが当たり前な世代が
誕生しつつあるというのが、とてもいいです。
一方で、非常にふるい日本の祭りが残っていたりと、文化的にも
特色があって、今とても面白い土地だと言えます。

独立型ソーラーシステム作りも面白いので、もっと広めたい
のですが、市町村レベルで動き始めている飯田市は要注目。
ぜひ目を向けて欲しいです。

出資者の名前が刻まれたボードが市内動物園前に。
竹村さんや、同行した方のお名前もありました。
100年後にも残っているかな。


















次回は、おひさま進歩エネルギー社がどんなふうに
出来ていったのか、交流会の様子、今回泊まった温泉宿「三宜亭」の
自然エネルギー活用についてお伝えしたいと思います。


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