2011年8月19日金曜日

キタハラの連載情報<顔の見えるエネルギー ロコ・エネの種をまこう


あざみ野ぶんぶんプロジェクト実行委員のキタハラマドカ(森ノオト編集長)の
連載「顔の見えるエネルギー ロコ・エネの種をまこう」より、
今回は、6月の祝島訪問でお会いした、サムソ島のゾーレン・ハーマンセンさんの
インタビューをご紹介します。

デンマーク中央部にある、人口約4300人のサムソ島は、
1998年より10年間で自然エネルギー100%にすることを目標に掲げ、
すでにそれを実現した「自然エネルギー100%の島」です。

サムソ島では、1基あたり1MWの陸上風力発電が10基、
2.3MWの洋上風力発電が11基あり、いずれも島の個人や企業、自治体が出資しています。
この風車に対する投資はすでに6億ユーロ以上。地域に雇用が生まれ、
地域経済が活性化に結びつきました。


サムソ島では、どのように島民同士でエネルギーシフトへの合意形成を行っていったのか?
それにはまず「大きな目標」を住民同士で一致させ、あとは太陽光、風力、バイオマスなど
プロジェクトごとにリーダーを決め、会議のプロセスをオープンにしていったことにある、
と、ゾーレン氏。

大都市でもそれを実現するすべはある、と、様々なノウハウを教えてくださった
ゾーレン氏のインタビューは、こちらでご覧ください。

2011年8月15日月曜日

心の底から未来を変えたいと願うこと……鎌仲監督の講演より


あざみ野ぶんぶん上映会では、4回すべての上映会で、鎌仲ひとみ監督の講演を行いました。
30分という短い時間のなかで、ぎゅっと凝縮した、素晴らしいメッセージ。
みなさんにもお届けします。

2日目は、私たち実行委員とのやりとりのなかから、
放射能汚染の現実にありながらどのようにエネルギーシフトを実現して
いけばいいのかについて、具体的に、わかりやすく語ってくださいました。

「原発からエネルギーシフトする難しさは、本気で変えられると思わない
わたしたちの心理にあるのではないか? 心底変えたいと思って具体的に
戦っている祝島の人たちの本当の敵は、中国電力ではなくて、
実は原発は必要よねと考える一般の人びとの集団的無意識ではないか」
……と厳しい指摘から始まった2日目のトーク。


スウェーデンで脱原発を果たすことができたのは、「原発をなくしたい」
という人々の純粋な思いが集まったからで、それは今のわたしたちに通じます。
実はスウェーデンでも、今なおすべての原発が停止したわけではありません。
原発を停めて、解体して、きれいに始末する技術はとても困難で、
高い技術を要します。スウェーデン最大の電力会社を取材した監督は、
原発の施設を快く見せてくれて、どんな質問に対してもとても誠実に
答えてくれたと話してくれました。
「スウェーデンでは原発に関するありとあらゆる情報を公開し、
国民が議論して国民投票で脱原発を決めた。日本ではどうか。
わたしたちの市民力が足りないのではないか」と。

福島から放出され続けている放射能は、日本のみならず、
ハワイやアメリカ西海岸でも検出されています。今やわたしたちは、
世界中に放射能汚染をまき散らす国の国民になってしまいました。

今後わたしたちは、エネルギーに関して、どのような選択ができるのでしょう。
現実にエネルギーシフトに動いている政治家を見極め、
自分の身近に政治家を引きつけることの大切さ。
都市生活で再生可能エネルギーを増やすために、例えば、
学校に太陽光発電パネルを設置する、放射能測定を推進するなど、
地域単位、学校単位で、できることがあります。


鎌仲監督は、午後の講演で、ガンジーの言葉を紹介しました。
「もしあなたが社会に変化をもたらしたかったら、あなた自身が変化になりなさい」

一人ひとり、専門性は違います。
鎌仲監督は、映画監督として、核をテーマに問題提起をしています。
お母さんは、子育ての専門家です。
それぞれ、自分ができることをやっていこう。


地球が回転するごとに、よりよい未来をつくるイメージを持って、
一人ひとりが「ぶんぶん」羽音を響かせていこうーー。

あざみ野での鎌仲監督のメッセージでした。

2011年8月13日土曜日

第2回ぶんぶん勉強会のお知らせ

第2回ぶんぶん勉強会を開催します。
第1回目の様子はこちら↓
http://azaminobunbun.blogspot.com/2011/08/726-1.html

日時:8月30日(火) 9:30〜12:00
会場:アートフォーラムあざみ野の「セミナールーム」で行います。
部屋が確定しましたら、参加者の方に直接ご連絡いたします。
定員:先着30名
参加費:500円

今回の勉強会では、実は、参加者の方から、
「鎌仲監督の講演内容をもう一度じっくり聞いて考えを深めたい」
と要請があったことから、講演会のビデオ上映を行います。
(記録用として横から撮っているため、
映像の質はあまりよくないことをご了承ください)

鎌仲監督の講演をもう一度聴きたい!
自分が聴けなかった講演の内容を知りたい!
そんな方は、この機会にぜひお越しください。

申し込みはこのメルマガのアドレス
azaminobunbun@gmail.com
までお願いいたします。
満席になった場合はブログでご報告します。
http://azaminobunbun.blogspot.com/

まずは、『ミツバチ』の映画と、鎌仲監督のメッセージをしっかり
消化して、次のアクションにつなげていきたい。
参加される方は、ぜひ、鎌仲監督の著書
『内部被曝の驚異』(肥田舜太郎氏との共著・ちくま新書)を
ご一読ください。

http://www.amazon.co.jp/dp/4480062416/ref=as_li_ss_til?tag=tecology-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=as4&creativeASIN=4480062416&adid=1J1E0H3VYDBSY8VNHE6B

2011年8月8日月曜日

恩田で開催された、野呂美加さんの講演会


716日(土)、青葉区恩田町の徳恩寺のホールで、
NPO法人チェルノブイリのかけはし代表の野呂美加さんの講演会が行われました。
チェルノブイリのかけはしは、チェルノブイリ原発事故の放射能によって
健康被害を受けたベラルーシ共和国の子どもたちを北海道で保養させる活動を続けてきた団体です。
被ばくした子どもたちと直接接してきた野呂さんの、
「福島をチェルノブイリの二の舞にしてはならない」という強い使命感に、
参加したあざみ野ぶんぶんスタッフは、胸を打たれて帰ってきました。

野呂さんの講演会のレポートは、森ノオトで読むことができます。
あざみ野ぶんぶんの中島美穂がレポートを、松山ちかこが写真を担当しました。



今回の講演会で、青葉区内でも同じように強い思いを持って活動をする
女性たちのグループがあることに、わたしたちも勇気づけられました。
今後、地域内での「つながり」を強めるミーティングを開催したいと考えています。

2011年8月4日木曜日

第1回ぶんぶん勉強会を7/26に開催しました!

あざみ野ぶんぶんプロジェクトの記念すべき第1回目の勉強会は、
上映会から4週間後の726日(火)、アートフォーラムあざみ野の
セミナールームでこぢんまりと開催しました。

今回は、講義形式ではなく、参加者一人ひとりが、映画を観て
自分が何を感じ、考え、行動していくかを言葉に表し、
周りの人と共有する「ワールドカフェ」の形式で行いました。

当日は10人が参加。テーマその1は「映画を観た感想」。
今まで自分が知らなかった現実にショックを受けた、
祝島の人たちのいのちを守るパワーに感動した、
映画を観て行動をしたいと思った……などの感想が寄せられました。


テーマその2は「わたしのエネルギーシフト宣言」。
当日会場でも書いてもらったエネルギーシフト宣言ですが、
改めて、他人に面と向かってそれを話し、自分の言葉で提案するのは
参加者の皆さんにとっても非常に有意義だったようです。


調理家電を使うことをやめ手を動かすようにした方、
政治家とコミットし、政治に向けてアクションしたいと思った方、
NHKに「ミツバチの映画を放映してください」と電話しよう!とか……
思い立ったらすぐ行動! と、NHKの映画番組専用のHP
リクエスト先を調べてくださった方もいました。


参加者からは「自分が主体となって考えることができてよかった」と、
好評だった今回のワールドカフェ形式。
今後も、できれば極力対話形式の勉強会を開催したいと考えています。

2011年8月2日火曜日

7/26 第1回あざみ野ぶんぶん勉強会終了しました!

あざみ野ぶんぶんプロジェクトの記念すべき第1回目の勉強会は、
上映会から4週間後の7月26日(火)、アートフォーラムあざみ野の
セミナールームでこぢんまりと開催しました。


今回は、講義形式ではなく、参加者一人ひとりが、映画を観て
自分が何を感じ、考え、行動していくかを言葉に表し、
周りの人と共有する「ワールドカフェ」の形式で行いました。

当日は10人が参加。話し合ったテーマは2つ。
テーマその1は「映画を観た感想」。
今まで自分が知らなかった現実にショックを受けた、
祝島の人たちのいのちを守るパワーに感動した、
映画を観て行動をしたいと思った……などの感想が寄せられました。

 


テーマその2は「わたしのエネルギーシフト宣言」。
当日会場でも書いてもらったエネルギーシフト宣言ですが、
改めて、他人に面と向かってそれを話し、自分の言葉で提案するのは
参加者の皆さんにとっても非常に有意義だったようです。

調理家電を使うことをやめ手を動かすようにした方、
政治家とコミットし、政治に向けてアクションしたいと思った方、
NHKに「ミツバチの映画を放映してください」と電話しよう!とか……。
思い立ったらすぐ行動! と、NHKの映画番組専用のHPの
リクエスト先を調べてくださった方もいました。
http://www.nhk.or.jp/bs/t_cinema/




グループワークが終わると、ぶんぶんスタッフのキタハラより上映会直前に取材で訪れた
「祝島の今」について聞いていただきました。

参加者からは「自分が主体となって考えることができてよかった」と、
好評だった今回のワールドカフェ形式。
今後も、できれば極力対話形式の勉強会を開催したいと考えています。

2011年8月1日月曜日

上映会の収益をご報告します!

630日(木)、71日(日)。
上映会両日で、スタッフを含めて約650名が来場したあざみ野ぶんぶん上映会。
おおぜいのお客様にお越しいただいたおかげで、私たちスタッフの予想以上に
収益をあげることができました。

2日間の収益は、413090円。
有料入場者と、パンフレットやDVDなどの収益、
あざみ野の雑穀パン屋「たねまき」さんのチャティーパン、
そして会場に設置した募金箱。
これらすべてを合算して出た金額です。

収益は、半額の206545円ずつ、
祝島自然エネルギー100%プロジェクト(1for祝島)
東日本大震災「つながり・ぬくもりプロジェクト」
に寄付いたしました。

上映会に来ていただいて、映画を観てエネルギーの未来について考え、
鎌仲ひとみ監督の強くしなやかで厳しい話に耳を傾け、
しかも来ていただいたこと自体が、太陽光発電パネルなどの自然エネルギーの
普及に直接つながる。
みなさんのおかげで、被災地の方々に電気や温かいお湯を届けることができました。

祝島の山戸孝さんからは、
「この度は祝島の自然エネルギー100%プロジェクトをこのような形で
御支援いただけましたこと、心よりお礼申し上げます。
御支援いただいた皆様のお気持ちを少しでも無駄にすることなく、
またこうした多くの方々とのつながりのなかでこのプロジェクトを成功させていくべく、
全力で頑張らせていただきます。」
とのメッセージを、また、ISEP(環境エネルギー政策研究所)の
つながり・ぬくもりプロジェクトの担当の方からも、熱いお礼の言葉をいただきました。

改めて、上映会に足を運んでくださったお客様に感謝をいたします!