2011年12月30日金曜日

2011年、「あの日、あのとき、未来が変わったね」


2011年がいよいよ暮れようとしています。今年を振り返る時に、東日本大震災で津波に呑まれてゆく沿岸の町、そして東電福島第一原発の爆発事故の映像は、私たちの記憶と身体に深く刻まれているのを感じます。
あの日を境に、何かが変わってしまった――
日本全体が喪に服するような雰囲気のなか、今年の世相を表す感じは「絆」でした。

西に逃れる母子あれば、東に向かう父ありて。
被災地を支援しようと動きは、有象無象に。被災地で肉体を使って汗流し瓦礫を撤去する人、自分のありったけの心を義援金に託す人、私たちの町でチャリティーのマーケットを開催してかの地に送る人。
あざみ野周辺でもさまざまなアクションが起こっていました。

私たちあざみ野ぶんぶんプロジェクトでは、未来志向で足下の世界を変えていくために、エネルギーシフトを現実のものととらえ、自分たちの地域でできることを学ぶ活動を続けてきました。毎月1回の勉強会を企画し実行していくのは決してラクではありませんでしたが、地域の方々の心強い応援もあり、知る喜び、学ぶ楽しさを感じ、かけがえの仲間を得た記念すべき1年でもありました。

あの日、絶望と不安に襲われ、涙した私たち。
その後もうっすらとフレッシュな放射能に覆われた暮らしは、見通しは決して明るくはないのですが、一方で、地域にいる大切な仲間たちの存在に気づき、悪いことだけではない、むしろ希望を感じることが多かったのも事実です。

遠い将来、2011年を振り返った時に、「あの日、あの時、未来が変わったね」。
いつの日かそう語り、子どもたちがまた次の世代を産み育むのを見届ける日を夢見て、また来年も、元気に活動して参ります。


2011年、あざみ野ぶんぶんプロジェクトが始動した年。
みなさん1年間ありがとうございました。


2011年12月26日月曜日

映画『地球にやさしい生活』って、どんな映画?


117日(火)に、藤が丘駅前のイタリアンレストラン「ナチュラーレ・ボーノ」で上映をする映画「地球にやさしい生活」。
ニューヨークの5番街に暮らす家族が、「環境にまったく影響を与えない」生活を目指し、1年間の期限つきで、様々な取り組みを行います。

「ノー・インパクト・マン」ことコリン・ビーヴァン一家の「究極のノーインパクト・生活」とは?……

(1)電車も車もエレベーターも使わない
(2)食べ物は全て青空市場で買いゴミを出さない
(3)コーヒーは飲まない、外食はしない
(4)生ゴミはミミズを飼って土に戻す!
(5)レンタル菜園で野菜を栽培!
(6)電気を使わない! 冷蔵庫も洗濯機も使わない。
(7)ちょっとだけ太陽電池を取り入れてブログは更新

全米で話題沸騰、批判も賞賛も注目も浴びたビーヴァン一家の1年間。
笑って泣けて、最後は自分の生活を考える、気軽な映画です。


この映画についての紹介文を、ジアス・ニュースと、森ノオトで執筆しています。
ぜひこちらもご覧くださいね。

http://theearthnews.jp/#!/contents/1227
http://morinooto.jp/manabi/library/post-193.html

2011年12月23日金曜日

森のカフェシネマ、始動します。第1回上映会は2012年1月17日(火)「地球にやさしい生活」。藤が丘のナチュラーレ・ボーノにて。





今年はドキュメンタリー映画の力を感じた1年でもありました。
私たちの心を動かした『ミツバチの羽音と地球の回転』はもちろん、話題となった『チェルノブイリ・ハート』、『100,000年後の安全』、『幸せの経済学』、『セヴァンの地球の治し方』、現在公開中の『第4の革命』など、核やエネルギー、放射能汚染、オルタナティブな暮らしや価値観などを提案するドキュメンタリー映画が次々と公開されました。

東京まで足を運んでこういった映画を観るのもいいけれども、でも、地元で仲間たちと観たいよね……
そんな思いから、地元飲食店の定休日を利用して、環境や食、エネルギーに関するドキュメンタリー映画の自主上映会企画を立ち上げました。
キタハラが編集長を務める青葉台のエコメディア「森ノオト」の連動企画で、名付けて「森のカフェシネマ」です。

1回目は2012117日(火)、藤が丘の地産地消イタリアンレストラン「ナチュラーレ・ボーノ」の植木真店長のご協力を得て、究極の節電ムービー『地球にやさしい生活』の上映会を開催します。
この映画は、ニューヨークの五番街に暮らす家族が、1年間という期限付きで「地球に負荷をかけない」暮らしを実験してみる、というもの。1年後、実験の成果は……

料金は1ドリンクつきで1500円。
映画の上映は92分、映画終了後30分間、参加者同士で感想をシェアする時間を設けます。
飲食店のゆったりしたスペースで、思い思いにくつろぎながら、映画をお楽しみください。

日時:2012117日(火)
午前の部 10:00-12:00(お子様連れ可能上映会です)
午後の部 14:00-16:00
夜間の部 20:00-22:00
ご予約はナチュラーレ・ボーノ(TEL045-978-0035)まで。
11:30-15:00、及び16:30-17:30の時間帯のお電話はできるだけお避けください)

上映会についての詳細情報は、森ノオト
お問い合わせは森ノオトのメールでも受け付けます。

2011年12月21日水曜日

お母さんのための上映会、お子様連れ可能の会場をご用意します。


2/7の「六ヶ所村ラプソディー」「ヒバクシャ」の上映会では、「お母さんのための特別上映会」も企画しております。

前回の「ミツバチの羽音と地球の回転」上映会では、1歳半以上はアートフォーラムでの託児つき、かつ1歳半前までのお子様は親子鑑賞室での鑑賞が可能という条件でしたが、それを上回る親子連れの方々がお越しくださって、かなりお詰めいただいたり、映画はご遠慮いただいて鎌仲監督の講演会だけ参加される方など、非常に多くの「お母さん」たちの反応がありました。

「核」「エネルギー」「子どもたちの未来」が一直線でつながっている鎌仲監督の映画。お母さんたちの関心が高いのは当然かもしれませんね。

また、アートフォーラムは小さなお子様がいらっしゃる方でも、託児や、一緒に参加することができる環境が用意されているものの、まだ小さい子どもを預けるのが不安……という方がいるのも理解できます。
ただ、一般の鑑賞者の方は、静かな環境で落ちついて映画を観たい方も多いため、お子様連れの方は、一般鑑賞席とはわけて、お席をご用意することがベターであると、わたしたちも考えています。

2/7の上映会では、これまで通りアートフォーラムでの託児利用をご提案し、レクチャールームでの親子鑑賞室を設けておりますが、そのほかに、お子様と一緒に遊びながらゆったりと鑑賞ができる「お母さんのための特別上映会」を企画いたしました。

小さな子どもがいるお母さん同士、子どもが泣いても、笑っても、大きな声を出してもお互い様。みんなでお互いの環境をシェアし合いながら、それぞれのペースで、大切な映画を共有していただける、そんな機会です。

一般上映とは上映順が逆となります。ご確認のうえ、お申し込みください。


お母さんのための特別上映会(要予約)
同一料金で未就学児までのお子さま連れ可能の上映会です!
『ヒバクシャ 世界の終わりに』27日(火)開場940 上映10001200
『六ヶ所村ラプソディー』27日(火)開場1310 上映13301530
場所:アートフォーラムあざみ野2階セミナールーム(各回定員30名)

前売・ご予約:あざみ野ぶんぶんプロジェクト
TEL:080-4625−4338(10:00~18:00)

2011年12月17日土曜日

チラシ配布、告知のご協力をお願いします!


前回の「ミツバチの羽音と地球の回転」上映会で、650名もの方々に足を運んでいただけたことは、わたしたちあざみ野ぶんぶんプロジェクトのメンバーにとって、たいへん大きな励みになり、また、勇気づけられました。
これだけ多くの方に来ていただけたのは、ひとえに、地域のたくさんのお店や個人の方々の応援があってのことです。
心より感謝申し上げます。

さて、2/7の「六ヶ所村ラプソディー」「ヒバクシャ」の上映につきましても、一人でも多くの方々に映画をお届けするために、やはり、多くの力が必要です。
チラシの配布、告知に協力してくださる個人・店舗を募集いたします。

チラシは1万部印刷し、現在、たまプラーザのオーガニックカフェ・ソワ[礎・波]で、ぶんぶん飛び立つのを待機しています。
ぜひ、ご近所のお店に、お届けいただけませんでしょうか?

なお、チラシの配布にご協力してくださったお店につきましては、当ブログでリスト化し、情報を公開いたします。

皆様方のご協力を心よりお待ちしております!


前売・ご予約:あざみ野ぶんぶんプロジェクト
TEL:080-4625−4338(10:00~18:00)

2011年12月16日金曜日

2月7日(火)、「六ヶ所村ラプソディー」と「ヒバクシャ」の上映会を開催します。





あざみ野ぶんぶんプロジェクト、ついにやります!


昨年630日・71日にあざみ野で、持続可能な未来を志向する祝島とスウェーデンの人々を描いた映画「ミツバチの羽音と地球の回転」上映と鎌仲ひとみ監督講演会を企画し、650名もの方に足を運んでいただきました。そして、多くの方々の「鎌仲監督のほかの作品を観たい!」という声に後押しされ、201227日(火)に、鎌仲監督の前作「六ヶ所村ラプソディー」と、鎌仲監督のデビュー作「ヒバクシャ」を上映することになりました。

社会旋風を巻き起こした「六ヶ所村ラプソディー」(2006年)は、日本の原子力産業の要・使用済み核燃料処理工場がある青森県六ヶ所村を舞台に、賛成・反対・容認それぞれの立場の人々を一つの映画で追いかけています。

2003年の「ヒバクシャ」は、湾岸戦争時に使用された劣化ウラン弾が原因と考えられる白血病やがんに苦しむ子どもたちの姿を通して、イラク、アメリカ、広島と、現代を生きる「ヒバクシャ」の声を聴き、核の本質をあぶり出した作品です。

この2作品を、ぜひ、この地域に暮らす人々と共有し、そして確認したい。
「いま、ここ、あざみ野からのエネルギーシフトを!」


(上映情報)
『六ヶ所村ラプソディー』 27日(火)開場940 上映10001200
『ヒバクシャ 世界の終わりに』 27日(火)開場1310 上映13301530
各回とも上映終了後に鎌仲ひとみ監督のビデオメッセージを上映予定(約30分)

会場:アートフォーラムあざみ野 1階レクチャールーム(各回定員194名)
227-0012 横浜市青葉区あざみ野南1-17-3 東急田園都市線、横浜市営地下鉄線「あざみ野」駅より徒歩5
できるだけ公共交通機関をご利用ください。駐車場は予約制(有料)です。 
託児あり(1歳半~未就学児)要予約(TEL:045-910-5724)、有料、要登録。利用日の1カ月前から3日前の17時まで受付。
親子室での鑑賞可。1歳半まで各回先着5組、事前にご予約ください。

料金 1作品1000円 2作品共通鑑賞割引1800


同時開催!
お母さんのための特別上映会(要予約)
同一料金で未就学児までのお子さま連れ可能の上映会です!
『ヒバクシャ 世界の終わりに』27日(火)開場940 上映10001200
『六ヶ所村ラプソディー』27日(火)開場1310 上映13301530
場所:アートフォーラムあざみ野2階セミナールーム(各回定員30名)

前売・ご予約:あざみ野ぶんぶんプロジェクト
TEL:080-4625−4338(10:00~18:00)

前売券販売店
オーガニックカフェ・ソワ[礎・波] 横浜市青葉区美しが丘5-1-5-110 第3吉春ビル 
10:00〜21:00 火曜定休(たまプラーザ駅徒歩3分) TEL045-904-1286
スペースナナ 横浜市青葉区あざみ野1-21-11  TEL045-482-6717
11:00〜18:00 月・火曜定休(あざみ野駅徒歩6分)
ウィズの森 横浜市青葉区さつきが丘5-1 TEL045-979-1122
10:00〜18:00 水曜定休(青葉台駅徒歩10分)

2011年12月9日金曜日

2011年、あなたが「始めたこと」、教えてください。


2011年、わたしたちの周りでは、新しいことを「始めた」人がおおぜいいました。

・デモに行った。
・署名をした。
・毎日土鍋でごはんを炊くようになった。
・銀行の口座を城南信用金庫に映した。
・アンペアダウンをした。
・仕事以外の創作活動をするようになった。
・料理教室を始めた。
・カフェのスタッフになった。
・仕事を始めてみようと思った。
Facebookを始めた。
・自炊してみた。
・家族で対話をしてみた。
・政治家に電話してみた。

………震災や原発事故を機に、自分のできることから、生活を変え、学び、知り、行動を起こした、そんな声を多く聞きます。

2011年に始めたことを集めてみたら、何か、素敵なアクションの芽が見つかるんじゃないか、と思いました。

311のメモリアル・デーに、考えたい。

あの日を機に、わたし、変わったよ。

そんな声を集めたいと思っています。


311を機に始めたこと、教えていただけませんか?


ぜひ、聞かせてください。

2011年12月5日月曜日

2012年最初のぶんぶん勉強会、ゲストは青葉区・緑区の前衆議院議員・福田峰之さんです!


2012年最初のぶんぶん勉強会(第6回)は、青葉区・緑区の前衆議院議員・福田峰之さんをお招きし、「エネルギーシフトの市民参加のマトリクスをつくろう!」をテーマにディスカッションを行います。

福田さんは9月に開催された「原発今こそ考えよう」のコーディネーターを務め、衆議院議員の河野太郎さん、元東芝の格納容器設計者の後藤政志さん、Think the Earth Project理事長の水野誠一さんという豪華論者の議論をまとめ上げました。元横浜市議会議員で、その後衆議院議員になった経験から、地方行政と国政を知り、「政治を動かしていくためにはどうしたらいいのか」をたいへんよくご存知です。

例えば、私たちで市民風車をつくりたい。
自由に自然エネルギーを選びたい。
学校給食の放射能測定についての基準を知りたい。
そう思った時に、誰に、どう相談すればよいのでしょう。国政の分野? 市政? 県政? ……どの行政が関わるのか、私たちは意外と知りません。また、これらの要望を実現するためには、どんな法律が必要になるのでしょう。

皆さんから出た疑問、質問を、福田さんに率直に質問し、それをマトリクスに落とし込んでみましょう。
「エネルギーシフトへの市民参加の仕方」が一目でわかるような図を、みんなで完成させませんか?

6回あざみ野ぶんぶん勉強会
日時:2012124日(火) 10:0012:00
場所:アートフォーラムあざみ野 セミナールーム3
参加費:1000
定員:20

申し込みはこのメルマガのアドレス
までお願いいたします。
満席になった場合はブログでご報告します。



2011年12月2日金曜日

第5回ぶんぶん勉強会、おひさまエネルギーファンドの永田光美さんの講演



1129日(火)、第5回ぶんぶん勉強会では、おひさまエネルギーファンドの募集・広報担当の永田光美さんによる「エネシフ時代の新しいお金の使い方」を開催しました。
永田さんは元々外資系金融会社で働いていたキャリアウーマンで、「日本の金融機関が変わらないと、日本のエネルギーも変わらないよね」と感じていたころ、ISEP(環境エネルギー政策研究所)の飯田哲也さんに請われておひさまファンドに入社しました。

海に囲まれた森林国の日本は、自然エネルギーのポテンシャルが高く、地域マーケットがたくさんある、と永田さん。雇用創出により地域活性化も見込める自然エネルギー事業は、今後の成長分野であると言います。

おひさまファンドは、マーケットでのファンドとは違い、市民が直接自然エネルギー事業に出資するのが特徴。「100%お金が見える投資」です。これまで南信州一帯で行ってきた太陽光発電への市民出資の事業は、いまでは日本初の小水力発電への市民出資など、活動の幅が徐々に広がり、全国的な注目を集めています。

永田さんのお話を受け、参加者たちは「自然エネルギー事業は市民の合意形成が大切だとわかった」「市民ファンドは共感や応援から始まる。お金=信用、信頼という、金融の原点だと思った」などの声が寄せられました。

永田さん、たいへんご多忙ななか、ありがとうございました。
また、この講演については、森ノオトでも掲載予定です。より詳しく内容をお伝えします。

2011年11月21日月曜日

お母さん版エネルギー基本計画

10/24 山崎誠さんとの勉強会から、あざみ野ぶんぶんプロジェクトの
新しいプロジェクトがスタートしました。
名づけて「お母さん版エネルギー基本計画」です。
10月3日より、経済産業省総合資源エネルギー調査会基本問題委員会において、
エネルギー基本計画の見直しが行われています。
来年夏を目処に新しいエネルギー基本計画案が議論される予定です。
ここで、わたしたちあざみ野ぶんぶんプロジェクトでも、
市民の目線から、わたしたち市民が望む「エネルギー基本計画」を立案
できないだろうかと考え、プロジェクトをスタートさせました。

https://www.facebook.com/momenergypolicy

プロジェクトでは、facebook内で議題を出し、それに応答していく形で
議論を形成していきたいと思います。
また、国の議論の進捗も随時確認しながら、リアルタイムで学びつつ、
提案を組み立てていきたいと考えております。

まだまだ私たちが知らないことがたくさんある。
知ることから始めて、自ら提案を組み立て、実現していくための
プロセスを、ここで学んでみたいと思います。

なお、「お母さん版」としていますが、母親という属性にはこだわっていません。
ここでいう「お母さん」という言葉は、毎日家で寝起きをして、
ごはんをつくって、洗濯をして、仕事や家事に励む「生活者」の総称です。
母は前(未来)を向くシンボルととらえ、
わたしたちがどんな未来を志向するのか。
夢を描きながら、バックキャスティング方式で、
このプロジェクトを進めていきたいと思います!

運営は山あり谷あり、試行錯誤や停滞もあると思いますが、
どうか温かく見守っていただき、応援を賜ることができれば幸いです。

2011年11月18日金曜日

地元のエコメディア「森ノオト」が2周年を迎えます。


あざみ野ぶんぶんプロジェクトのキタハラマドカです。
わたくし事ですが、青葉台から発信しているエコメディア・森ノオトが
11月20日に2周年を迎えます。
青葉台を中心に、あざみ野やたまプラーザ、時には中央林間や新百合ケ丘周辺まで
足を伸ばして、エコロジーとオーガニックに特化した地元の情報を発信してきました。
2年間で紹介した記事は670本に上ります。
週5日発信しているのですが、最近はその枠では納まりきらないほどに、
地域で何らかの情報やイベントが行われ、確実に人と人との有機的なつながりが
できているのを感じています。

3.11以降、改めて、「土」の大切さについて感じています。
人は太陽の恵みを受けて、水に生かされ、土に還ってゆく存在。
自分の源であり、次のいのちを育む大切な土壌を汚さない生き方を、
いま、この地域のみなさんと考えていきたいと思います。

「放射能だけじゃない!」……これは、3.11以降、常に自問自答していること。
放射能によって、水が、土が、空気が汚されました。
でも、実は放射能だけじゃない、わたしたちの身の回りには考えるべき
問題がたくさんあります。
では何から変えていったらいいのか?
わたしは、人間も循環の一部である以上、自分が「出す」ものを汚さないように
していくこと……最初は生活排水に気を使うことから始めたい、と考えています。

一人ひとりができることは小さいけれど、まずは地域から、自分の足下から……。
森ノオトは、地域のヒトとモノとコトを土でつなぐ小さなメディアです。
ぜひ、こちらもあわせて応援していただければと思います。
 






http://morinooto.jp

2011年11月14日月曜日

【ロコエネ】おひさまエネルギーファンドの記事

第5回あざみ野ぶんぶんプロジェクトのゲスト・おひさまエネルギーファンドを
取材した記事です。

飯田の実績を元に東京が全国に種をまく
「おひさまファンド」が描く自然エネルギーの未来
http://theearthnews.jp/#!/contents/826

おひさまファンドは長野県は南信州・飯田市での太陽光発電の普及事業を
市民出資の形で運営して行くという取り組みがもとになって始まりました。
いまや八面六臂の活躍の、ISEP飯田哲也さんがアドバイザーとして関わり、
日本全国への発信を担当し、飯田市の原亮弘さんが地域に根ざしながら、
コツコツと実績と積み重ねてきました。
「Think Globally」と「Act Locally」の両輪で、確実に、市民が
自然エネルギーに関与し、経済として回している好事例として注目を集めています。

キタハラはこの取り組みを取材し、富山県の小早月川の小水力発電ファンドに
出資をしました。自分のお金をどのように動かしていくか、そのことに対して
一つのアクションを踏み出したいと思ったからです。

11/29はぜひ、永田さんにいろいろお話を聞いてみてくださいね。

2011年11月11日金曜日

11/13、オーガニックカフェ・ソワ[礎・波]でチャリティー古本市開催

今週末になりますが、あざみ野ぶんぶんの本拠地でもある、たまプラーザの
オーガニックカフェ・ソワ[礎・波]で、チャリティー古本市を開催します。

ソワのお店のイメージに合う、エコロジー、ナチュラルビューティー、料理、
健康などの本を中心に、ご寄付いただいた本を定価の半額で販売。
売り上げは全額東日本大震災の被災地、あるいはエネルギーシフトへの
活動に寄付します。

当日、古本をお持ちいただいた方には、1冊につき100円分の
古本購入チケットをご提供。あるいはその100円分を寄付に回してもよいとのこと。

コツコツでも、できる支援を行っていきたいという、
オーガニックカフェ・ソワ[礎・波]オーナー、あざみ野ぶんぶんの
岩崎玲子からのお知らせでした。

【ソワ・チャリティー古本市】
日時:2011年11月13日(日) 10:30ごろから15:00ごろまで。
(雨天時は11月27日(日)に変更)
場所:オーガニックカフェ・ソワ[礎・波]店頭にて
〒225-0002 横浜市青葉区美しが丘5-1-5-110 
第3吉春ビル(たまプラーザ駅徒歩3分)
http://sowablog.blog31.fc2.com/


2011年11月7日月曜日

【11/29】第5回ぶんぶん勉強会、ゲストはおひさまエネルギーファンドの永田光美さんです!

自然エネルギーを広げたい、自分も何かをしたい。
でもいったい何ができるの? どんな仕組みがあるの? 
市民が自然エネルギー事業に直接出資をして応援する、
市民ファンドという新しいお金の使い方。
リスクもあるけれども、うまく回れば銀行にお金を預けるよりも割がよい? 
自然エネルギーへの投資の最前線で活躍する
おひさまエネルギーファンドの永田光美さんに話を聞いてみましょう。

おひさまエネルギーファンドは、市民の出資による地域エネルギー事業を行い、
地域から日本を、世界を変えていく仕組みを拡大することを目指している会社です。
自然エネルギーの第一人者・飯田哲也氏、長野県飯田市でおひさまファンドを
運営してきた原亮弘氏が共同代表を務めています。

今回のゲスト、永田光美さんは、おひさまエネルギーファンドの募集・広報担当で、
出資者の方々と直接対話をしながら、外資系金融会社での経験を生かし、
ファンドの組成に携わっています。冷静と情熱、どちらも併せ持った、
とても素敵な女性です。当日、永田さんにいろいろご質問してみてください。

詳しい情報は、こちらのHPをご覧ください。
http://www.ohisama-fund.jp/

第5回あざみ野ぶんぶん勉強会
日時:11月29日(火) 10:00~12:00
場所:山内地区センター 会議室2
参加費:1000円
定員:20名

申し込みは
azaminobunbun@gmail.com
までお願いいたします。
満席になった場合はブログでご報告します。
http://azaminobunbun.blogspot.com/

2011年11月4日金曜日

10/24エネシフ議員・山崎誠さんとの勉強会のご報告 その2

第2部は、参加者と山崎さんとの対話です。
「政治は変わるのか?」の問いには、
「国政はとても難しい。国が変わるのはいちばん最後な気がする。
地域で具体的に活動をしていくことが大切。
地域にいる市議にどんどん接触して思いを伝え、
もし周囲に思いが通じる方がいなければみなさんの中から政治家を
立てることもできる。地方政治なら1万人票を集めれば当選できる」と。
「デモや署名をやっても意味がないの?」という問いには、
「政治的に直接的な影響力は少ないけれど、アクションを起こさなければ
みんなその問題を忘れてしまう。デモや署名は世論を形成するのに欠かせない」
など、一つひとつの質問に対してていねいに、誠実に答えていただきました。

参加者の皆さんからは、
「直接会って話すことの大切さを感じた」
「地方の政治を変えていくことに希望を感じた」
「ぶんぶんでもデモをしてより多くの人の関心を集めたい」
「地元の議員さんを回るツアーをしたい」
など、より具体的なアイデアが提案され、地域で活動していくための
新たな一歩が踏み出せたように思います。

山崎誠さん、ご多忙ななか、ありがとうございました。
山崎誠さんのHPはコチラ
http://www.yamazakimakoto.jp/

2011年10月31日月曜日

10/24エネシフ議員・山崎誠さんとの勉強会のご報告 その1

10月24日に、横浜市青葉区・緑区選出の衆議院議員・山崎誠さんとの
勉強会を開催しました。あざみ野ぶんぶん勉強会としては4回目。
地元の政治家で、原発震災以前から脱原発のために行動していた山崎さんと、
市民ができるエネルギーシフトについて、語り合いました。

当日、会場となった山内地区センターには、おおぜいの方が足を運んでくださって、
熱気ムンムン! 第1部は、ぶんぶんキタハラが山崎さんにインタビューする形で
「山崎さんってどんな人? どんな政治家?」を聞き出していきました。

山崎さんは元サラリーマン。建設会社の熊谷組、プラント会社の日揮を経て、
2006年に横浜市議会議員に初当選しました。
1年間の市議生活の中で、自然の中で子どもがのびのびと遊ぶプレイパークへの
予算をとるなど、環境、子ども、福祉、ITなどの分野で活躍されました。
また、森の中で遊ぶ喜びを子どもたちに伝えるとともに、水源の森を
保全することの大切さをうったえ、「森のつみき広場」などのイベントを開催。
環境、福祉、子どもなどを大切にする山崎さんの政治姿勢は市議時代から発揮されています。

2009年8月、政権交代選挙で衆議院議員に初当選。
「日本の政治はまだ高度経済成長時代をつくっていく流れ。
それでも市民は幸せになっているとは言えない。どこかでシフトしていかなければ」
と、人と人のつながり、環境を大切にする思いから、環境政策を担当。
昨年名古屋で開催されたCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)や、
山口県・祝島での上関原発反対運動へのヒアリングや国会での質問に立つなど、
3.11以前から「生物多様性を大切にすること」「脱原発」を言っていた
「民主党内でもごく少数派」だったと言います。

さて、3.11を経て、市民が多く声を上げるようになってきましたが、
政治は変わったのでしょうか? その問いに山崎さんは
「残念ながら、政治も経済も電力業界も、びっくりするほど変わっていない」と……。
国政の壁は厚く現実の重さを痛感させられる日々だそうです。

3.11を経て、山崎さん流「ニッポンの直し方」として、5つの提案をいただきました。
1) 自然共生社会へ、地球を大切に生きる
2) 物質的な豊かさから心の豊かさへ
3) 新しい公共、市民の力で社会を動かす
4) 地球の幸せなくして日本の幸せはない
5) 100年後に責任を持つ政治
これには参加者みんな、うんうんとうなずいていました。

2011年10月28日金曜日

顔の見えるエネルギー ロコ・エネの種をまこうより、小出裕章さんインタビュー


キタハラは8月、研究生活のほとんどを反原発活動に捧げてきた不屈の研究者・
京都大学原子炉研究所の小出裕章先生を取材しました。

小出先生は、「原発は、差別の象徴」といい、原発は即刻全廃すべきだし、
今すぐに止めても日本は困らない」と断言します。
「私はどんなことがあっても原子力だけはやってはいけないと思っている人間です。
福島原発事故は言葉にできないほど無念で、どうしたらいいかわからずに
立ちすくんでいます……」。講演の端々で無念さをにじませる小出先生。
改めて現実を見直すと、楽観できる要素はない、それに気づいて愕然としました。

小出裕章さんインタビュー ▼
http://theearthnews.jp/#!/contents/1189

2011年10月24日月曜日

映画「第四の革命 エネルギー・デモクラシー」


キタハラは先日、世界で躍進する自然エネルギー産業の可能性を探った
ドイツのドキュメンタリー映画『第四の革命 エネルギー・デモクラシー』の
カール・A・フェヒナー監督のインタビューをしました。
2010年にドイツで公開されるやいなや20万人を動員した本作では、
政治と経済とエネルギーの癒着と腐敗、硬直化を鮮明にあぶり出し、
一方で自然エネルギーにビジネスチャンスと発展の活路を見出す
ドイツやアメリカ、デンマーク、そして新興国である中国や
バングラデシュのグラミン銀行、アフリカ・マリの人々を生き生きと描き出します。
いまの日本の状況が決して特殊なわけではなく、徐々に起こりつつある変化の
可能性をどう引き出し、盛り上げてゆくのか……。
農業革命、産業革命、情報革命に次ぐ『第四の革命』。
革命前夜の日本で、エネルギーの未来を決めるのは私たち自身にほかなりません。

『第四の革命 エネルギー・デモクラシー』公式サイトはこちら
www.4revo.org/

2011年10月21日金曜日

顔の見えるエネルギー ロコ・エネの種をまこうより、後藤政志さんインタビュー


先のシンポジウムでもあざみ野にお越しくださった、元東芝の格納容器設計者
後藤政志さん。7月下旬にインタビューした内容が公開されています。
後藤さんは、「過酷事故を確実に回避する術を持たず、安全哲学が不在の
原発の存在は受忍できるものではない」と、原発に対してはとても厳しい
意見をお持ちです。確実に安全であることを証明できない、
そしていったん事故が起これば、取り返しのつかない汚染をもたらす、と。

原発はこれまで、大規模で安定供給ができるエネルギーと言われて
喧伝されてきましたが、実は今回の原発事故でも明らかになったように、
「大規模に不安定になる」電源でもあります。
完璧な事故対策よりもエネルギーシフトの方が、はるかに容易で、
コストも安いはずなのに、と後藤さん。
そんな後藤さんが、今後の展望について、希望をもって語ってくださいました。

後藤政志さんインタビュー ▼
http://theearthnews.jp/#!/contents/1187

2011年10月17日月曜日

【再掲】第4回ぶんぶん勉強会は10/24に開催。エネシフ議員・山崎誠さんがゲストです!





























































映画『ミツバチの羽音と地球の回転』上映会(7/1・午前の部)に足を運んでくださって、
鎌仲監督のトークの際に監督にご紹介を受けた、青葉区選出の衆議院議員・山崎誠さん。
山崎さんは原発震災前から何度も祝島に足を運び、脱原発を掲げ、
持続可能なエネルギー社会のために活動をしてこられました。
環境政策に詳しく、現在は経済産業委員会として、エネルギー改革の本丸に
関わっている、まさに「エネシフ議員」として活躍しています。

第4回目の勉強会では、「市民がどのようにエネルギー政策に関与していくか」をテーマに、
国のエネルギー政策の変遷や、市民がいかに政治の世界にコミットして、
意見を伝え、エネルギーシフトを実現していけばよいのか、
わたしたちにできることについて、学びたいと考えています。

私たちの日々の暮らしと、政治の世界がどうつながっているのか。
今後、中央集権的・大規模集中型エネルギーから、
地方分権的・小規模分散型で、再生可能な循環型のエネルギー社会に
シフトしていくために、わたしたちは何ができるのでしょうか。
山崎さんに率直に質問し、提案し、議論をし、一緒に考えてみませんか。

あざみ野ぶんぶんプロジェクトは、政治信条に関してはニュートラルで、
特定の政党や団体を支援・応援しているわけではありません。
しかし、政治とエネルギーと私たちの生活が直結している以上、
政治家の方とコミットしていくこと、議論すること、意見を伝えていくことに
対して、消極的ではない立場でありたいと考えています。
これまでエネルギーの問題に関して、どこか難しく、遠いことと感じ、
また政治を遠ざけてきたことに対する反省の気持ちを持っています。
今後もできるだけいろんな方のご意見をお聞きし、議論や談話の場を
持ちたいと考えております。

第4回あざみ野ぶんぶん勉強会
日時:10月24日(月) 10:00~12:00
場所:山内地区センター 集会ホールB
参加費:1000円
定員:20名

申し込みはこのメルマガのアドレス
までお願いいたします。
満席になった場合はブログでご報告します。

2011年10月14日金曜日

河野太郎さん、後藤政志さん、水野誠一さんらと語り合いました!


9月18日、青葉区のNPO法人Waveよこはま、社団法人ウィズダム教育研究所が
主催するシンポジウム「原発今こそ考えよう 市民が拓く日本の未来地域の未来」が
開催されました。あざみ野ぶんぶんからはキタハラが司会進行役として、
ほかのメンバーがスタッフとして参加しました。

日本の原子力政策を「トイレのない家」と称して、核燃料サイクル計画について
見直しを訴えてきた衆議院議員の河野太郎さん、元東芝で格納容器を設計
してきた技術者で、事故後は事故解説などで活躍する後藤政志さん、
元西武百貨店社長、参議院議員、そして現在は市民活動家としても知られる
異色の経歴の持ち主・水野誠一さんをお招きしての討論会。
会場の皆さんとも議論をしていただけるよう、ふせんに質問や意見を書いて
もらい、それを集めてパネリストに疑問を投げかける形式の、
まさに「市民が考えるための」シンポジウムになりました。

当日の様子は、Ustreamのアーカイブがありますので、
行かれなかった方はぜひこちらをご覧下さい。

また、森ノオトなどでも、レポートを予定しております。お楽しみに。

2011年10月10日月曜日

第3回ぶんぶん勉強会(9/27)では、鷺沼発電所の見学に行きました!


あざみ野ぶんぶん勉強会の第3回目は外部講師をお招きし、さらに外を歩きました。
テーマは「都市にある未利用の自然エネルギー・マイクロ水力発電を知ろう」。
講師は、東京電力の子会社で小水力発電事業を手がける東京発電株式会社の
マイクロ水力グループ・富澤晃さんと、濱田督子さんです。

「水力発電ってどんなイメージですか?」という富澤さんの問いに、
昔ながらの水車か、大規模なダムか、参加者の中で意見が分かれました。
どちらも発電には違いないのですが、小水力発電の場合は、電気をつくるために
わざわざ自然を開発してインフラをつくるのではなく、水道事業や農業用水など
ある目的のためにすでにつくられているインフラの一部を活用し、そこを借りて
発電をさせてもらう、という発電形式であると富澤さん。
これにはみんな「へえ~」と納得しました。
また、水の流量と落差によって発電電力量や効率が変わる仕組み、
どのような水の条件があると小水力発電の開発に適しているのかなど、
基本的なレクチャーのあと、私たちの拠点であるあざみ野から飛び出して、
2駅渋谷よりの鷺沼駅まで向かいました。

鷺沼駅から徒歩5分ほどの場所にある川崎市水道局の鷺沼発電所は、
鷺沼配水池の自然流下による落差を利用したマイクロ水力発電所です。
発電能力は90kWで、年間発生電力量は55万kWh。一般家庭の約160軒分の電力を賄います。
東京発電ではこれを全量売電して、売電収入を得ているとのこと。

発電所は普段はなかなか見学することのできない施設ですが、
詳しい解説のおかげで、参加者からの質問もたいへん活発で盛り上がり、
とてもよい機会になりました。

それにしても、都市部で、こんなに近所に、自然エネルギーの発電所が
あるなんて驚き……ですよね。身近でエネルギーがつくれるということを知れば、
エネルギーシフトへの関心も自ずと高まってくるのではないか……と思いました。

改めて、東京発電の富澤さん、濱田さん、川崎市水道局の職員の皆さんに
お礼を申し上げます。

東京発電HP



2011年10月7日金曜日

9/16 ネットワークミーティングの報告


震災後にアクションを起こした地域のお母さんグループとの
ネットワークミーティングを開きました。
参加者は私たちあざみ野ぶんぶんプロジェクトを含むチームから7名。

team gomokuは5月、震災後ガチガチに心身をこわばらせたお母さん向けのワークショップ「おやこのゆるみじかん」や、6月にチェルノブイリ救援・中部の河田昌東さんの講演会を開催してきました。team ondaは7月に野呂美加さんの講演会を主催しました。
会場を提供してくださったあざみ野のスペースナナからも1名。スペースナナでも5月に藤田祐幸さんを招いて「原発のない未来を考える」講演会や、チャリティーイベントを開催しています。いずれもアクティブなお母さんたちです。

はじめに所属チームごとに分かれてグループワークをしました。
これまでの活動を通して感じたこと、各チームの得意分野や興味範囲、今後の展開などについて話し合い発表していただきました。
活動を通じて「仲間や地域のつながり」や「やればできるという思い」、それに「今の世の中を生きて行く覚悟」など、みなさん得たものは大きかったようです。

今後は「整体で福島や関東圏ママの心身をゆるめたい」「交流や情報交換の場となるコミュニティショップをつくりたい」など、グループや個人の得意分野を生かしたビジョンを話してくれました。

その後は「私たちが望む未来とはなんだろう」というテーマで、ひとりずつ発表しました。
・時間や手間をかけることを見直し、日本本来の良さを考えたい。
・何かあったら助け合える、人と人とがつながりを大切にできる社会。
・人も社会も調和が取れ、お互いを受容許容できる世の中に。
・「吾唯足知(=我、ただ足るを知る)」ということを知るべき。
・ エネルギーも、給食かお弁当かさえも、いつの間にか選べない社会になっていた。私は選びたい。
など、みなさん真剣に語ってくださいました。

私たちが望む未来像を描き、そこに向かうには今何をすべきなのか、というポジティブな話し合いができました。
参加したみなさんからは、「ぼんやりと頭の中で思っていたことを書き出すことで明確にできてよかった」「未来のビジョンを持つことは大事」といった感想をいただきました。

ポジティブで様々な得意分野を持つこの地域のお母さんたちに、私たちも刺激を受けました。この出会いとつながりを大切に、今後一緒にできることがあればお互い協力していきたいと思います。

(文:中島美穂 写真:松山ちかこ)




2011年10月4日火曜日

第4回ぶんぶん勉強会は10/24に開催します

第4回のぶんぶん勉強会の企画が決まりました。
青葉区選出の衆議院議員で、エネシフ議員として活躍中の山崎誠さんをお呼びし、「市民がどのようにエネルギー政策に関与していくか」をテーマに、政治の世界とのコミットの仕方を学び、知るための議論をしたいと考えます。




中央集権的・大規模集中型エネルギーから、地方分権的・小規模分散型エネルギー、有機的な循環を壊さないエネルギー社会をつくっていくために、わたしたちは何ができるのか、どんな選択肢があるのか、どうアンテナを張っていけばいいのでしょうか。
地方政治を経験し、その後国政を見てきた山崎さんに、率直に質問し、意見を伝えてみましょう。




山崎さんは原発震災前から何度も祝島に足を運び、持続可能なエネルギー社会のために活動をしてこられました。日本各地の自然エネルギーの先端値への視察や、森林管理と保全についてもたいへん造詣の深い方です。

あざみ野ぶんぶんプロジェクトは、政治信条に関してはニュートラルで、
特定の政党や団体を支援・応援しているわけではありません。

しかし、政治とエネルギーと私たちの生活が直結している以上、
政治家の方とコミットしていくこと、議論すること、意見を伝えていくことに
対して、消極的ではない立場でありたいと考えています。

これまでエネルギーの問題に関して、どこか難しく、遠いことと感じ、
また政治を遠ざけてきたことに対する反省の気持ちを持っています。
今後もできるだけいろんな方のご意見をお聞きし、議論や談話の場を
持ちたいと考えております。

日時:10月24日(月)10:00〜12:00
場所:山内地区センター 集会ホールB
参加費:1000円
定員:20名

お問合せ、お申し込みは
azaminobunbun@gmail.com
までお願いいたします。


2011年9月30日金曜日

キタハラの連載情報<顔の見えるエネルギー ロコ・エネの種をまこう

こちらのブログでもご紹介している、東京都の太陽エネルギー普及プロジェクトを、昨年末に取材しました。東京都の環境政策は、実は世界の都市のなかでも最 も先進的と言ってもいいほどです。大企業のオフィスビルに対して、CO2排出量の総量削減義務を設けたり、排出量取引制度を日本の都市としては初めて導入 したり。

2008年から国が太陽光発電の普及策に本腰を入れるようになりましたが、東京都では、太陽「光」だけでなく、太陽「熱利用」についても評価しています。
むしろエネルギーの総合効率でいけば、光発電よりも、太陽の熱をそのまま暖房に使う太陽熱利用ソーラーシステムや、太陽熱温水器のほうが、高いとして、2011年4月より、太陽熱利用を積極的に促進しています。

太 陽光発電も太陽熱利用も、戸建て住宅向けのシステムです。しかし東京で一戸建てを建てるのは、地価が高く、土地面積が限られ、太陽光発電には十分な屋根面 積をとるのは難しい。太陽熱利用であれば、より効率よくエネルギーを利用できるため、東京のように敷地が小さな住宅でも、より有効にエネルギーを使うこと ができる、と考えられています。

自然エネルギーがよいとひとくちにいっても、都市に向いたエネルギーと、そうでないエネルギーがあります。あざみ野周辺も、東京と状況はほぼ変わりありません。都市生活の中でエネルギーシフトをどう実践してゆくのか。東京都の取り組みはとても参考になるはずです。

第11回・アナログだけど高効率、あなどれない太陽熱エネルギー
東京都が力を入れる太陽熱エネルギー普及策
 http://theearthnews.jp/feature/2010/12/11-1.php 


2011年9月27日火曜日

わたしたちあざみ野ぶんぶんプロジェクトの活動スタンスについて

8月30日の勉強会で、参加者の方からご要望がありました。
「学生や社会人でも勉強会に参加しやすいように、土日の活動を検討してほしい」と。

活動を広げていくには、できるだけおおぜいの人が参加できるように、と、たいへんありがたいご意見をいただきました。感謝しています。
『ミツバチ』の上映会も、1日でも土日開催すれば、平日はお勤めのお父さんたちにもお越しいただけたのでは……と思います。







しかし、あざみ野ぶんぶんプロジェクトの実行委員は全員女性で、小さな子どもがいるお母さんが半数以上。土日はどうしても家族優先となり、また保育の手もないため、わたしたち自身が持続的に無理なく活動していくには、平日の午前中という活動に限られてしまいます。

また、お母さんたちは、子どもが学校や幼稚園に行っている平日の午前中しか自分の自由になる時間がないことが多いです。
そういう方の多くは、休日や夜間に都内で開催される勉強会やイベントに参加しにくい、という現実があります。
わたしたちあざみ野ぶんぶんプロジェクトのスタンスとしては、実行委員のおかれた状況と、学びの機会を得にくい女性層をターゲットに、あえて平日の午前中という時間帯で活動しています。

青葉区内では、ほかにも複数環境NPOや任意団体があります。
わたしたちあざみ野ぶんぶんプロジェクトでは、ほかの団体と連携しながら、地域活動をしたいお父さんや若者、学生さんなどが参加しやすいイベントや講演会などもご案内していきたいと考えています。

小さな点と点が結びつけば、大きな変化は可能です。
一人ひとりがあちこちで「ぶんぶん」していくために、積極的に横の広がりをつくっていけたら、と思っています。


2011年9月23日金曜日



10月3日(月)に、アートフォーラムあざみ野で、再度『ミツバチの羽音と地球の回転』上映会が開催されます。

「観て、聴いて、未来を変える上映会&講 演」がテーマのこの日は、午前中は映画を観て、午後は環境活動家の田中優さんの講演をたっぷり2時間聴くことのできる、豪華な1日となりそうです。

主催は青葉台を中心に活動する団体「 Light & Information」さん。
「10月3日を、人の心の中にある隠れた恐れ・持続可能な未来を阻むバリアをはずす助けとなるようなイベントにしたいと思っております」と、主催者の石井凪さんは話します。

「観て、聴いて、未来を変える上映会&講演」in あざみ野
http://mitsubachi-azamino.jimdo.com/
日時:2011年10月3日(月) 
映画上映    09:45~12:00(開場9:25)
ドキュメンタリー映画 『ミツバチの羽音と地球の回転』
講演    13:00~15:00
田中優氏 『原発に頼らない、地球を宝とする永続可能な社会へ』(仮題)

料金  前売券 1.800円   当日券 2.000円
会場 アートフォーラムあざみ野 1F レクチャールーム
託児あり(1歳半から未就学児)。アートフォーラムあざみ野「こどもの部屋」要予約。3日前の17時まで。
親子室観賞(先着5組)あり。事前に主催者までお申し込み下さい。

お問い合わせ先
E-mail: light.and.information333@gmail.com(石井)
URL: http://mitsubachi-azamino.jimdo.com
TEL: 090-9345-7249(石井) 080-2036-0575(佐藤)



2011年9月19日月曜日

第3回ぶんぶん勉強会は9/27、鷺沼発電所の見学会です

あざみ野ぶんぶんプロジェクトの第3回目の勉強会の詳細が決まりました!
あざみ野近辺にある再生可能エネルギーの発電所を見学に行くツアーです。


水流 - 写真素材









  (c) puppyストックフォト PIXTA

みなさんは「マイクロ水力発電」をご存知ですか?
水力発電と言えば巨大なダムから大量の水を落として発電するため、環境破壊を伴うイメージが強いのですが、マイクロ水力発電は、小さな川や、上水道や下水道の落差を利用して発電するとても小さな発電所で、都市部でも設置できることが特徴です。

あ ざみ野からいちばん近い発電所は、鷺沼駅から徒歩3分のところにある
「ふれあい広場」と「土橋小学校」に隣接した、川崎市水道局「鷺沼発電所」です。
川崎 市北部の長沢浄水場から鷺沼配水池までの自然な傾斜によって配水している設備に、小型の横軸プロペラ型発電機を設置しています。

詳しくは以前キタハラが書いた記事をご参照ください。
http://premium.nikkeibp.co.jp/em/report/166/index.shtml

第3回の勉強会では、講師をお呼びしてマイクロ水力発電についてのレクチャーを聞いてから、鷺沼発電所への見学ツアーを行います。
移動があるため、定員は15人とさせていただき、定員に達し次第、締め切りとさせていただきます。

【第3回あざみ野ぶんぶん勉強会】
日時 9月27日(火)9:30〜
集合場所 山内地区センター工芸室
スケジュール マイクロ水力発電についてのレクチャー(1時間程度)を受けた後、鷺沼発電所まで電車で移動(交通費は各自負担)。12:00鷺沼駅解散予定。
参加費 1000円。

※なお、今回の会場となる山内地区センターの工芸室は炉があって危ないために未就学児の入室不可となります。また、発電所は危険を伴う施設であることから、今回のみ、お子様連れのご参加はご遠慮願います。
大変申し訳ありません。

申し込みは
azaminobunbun@gmail.com
までお願いいたします。


2011年9月16日金曜日

鎌仲監督からの情報をまとめました その4

講演会で監督がおっしゃっていた、エネルギーシフトや、放射能汚染対策を
具体的に行っている団体の情報です。

・ISEPサポーター
http://www.isep.or.jp/join_supporter.html 


ガラス地球儀 - 写真素材
(c) ウルムナフストック写真 PIXTA


『ミツバチ』の映画にも登場し、いま日本で最も注目されている
自然エネルギーの第一人者・飯田哲也氏が所長を務めるNPO法人環境エネルギー政策研究所(ISEP)。
ISEPのサポーターに登録すると、自然エネルギーに関する政策情報などが送られてきます。

最先端の情報をキャッチすることで、自分がどのようにエネルギーシフトに
関与できるのか、より具体的になってくるはず。


2011年9月13日火曜日

鎌仲監督からの情報をまとめました その3

講演会で監督がおっしゃっていた、エネルギーシフトや、放射能汚染対策を
具体的に行っている団体の情報です。

長野県小諸市では、市内の小中学校に太陽光発電設備を設置し、
グリーン電力証書を活用することで、学校の環境教育活動に役立てているそうです。
http://www.city.komoro.nagano.jp/www/contents/1237966163380/index.html 


ソーラー発電 パネル - 写真素材
(c) jun.SU.ストック写真 PIXTA
 
太陽光発電は、通常時には自家発電できるばかりでなく、非常時には自立運転も可能です。
災害があった時に避難所になるのは学校です。
学校に太陽光発電があることが災害時の安心につながります。

横浜の学校でも少しずつ普及してくるといいですね。


8/30 第2回ぶんぶん勉強会の報告

830日(火)にアートフォーラムあざみ野のセミナールームでおこなった
2回ぶんぶん勉強会。この日は合計16人での開催となりました。
630日・71日の上映会で、各30分ずつ、計4回の講演の記録ビデオを
みんなでシェアしました。




内容は、子どもたちの内部被ばくへの警鐘から、
日本の原子力プロパガンダ、福島の子どもを守るために立ち上がった医師たちの活動、
まだ無関心な層にどうやって働きかけたらいいのかまで……多岐に渡りました。




2時間に及ぶ講演ビデオを観たあと、参加者全員でシェアリングをしました。
監督の講演から、自分がどんなテーマを見つけ、学んで、伝えていきたいのか。
それぞれ話していただきました。
「どうしたら自然を壊さずに暮らせるのかを追求したい」
「国会議員に積極的に質問しに行く」
「食にまつわることで電気に頼らないようにしていく」
「ソーラークッカーに挑戦してみたい」
「地域で活動をしているほかのお母さん方とネットワークをつくっていく」
など、それぞれ自分の興味関心の高い分野から、自分の活動を決め、
具体的に動いていくための意志を発表しました。




あざみ野ぶんぶんの勉強会では、「学ぶだけでは終わらない。次の行動に移す」
ための確認作業をしていきたいと考えています。
今後とも、みなさん、よろしくお願いします!

2011年9月9日金曜日

鎌仲監督からの情報をまとめました その2

講演会で監督がおっしゃっていた、エネルギーシフトや、放射能汚染対策を
具体的に行っている団体の情報です。

あざみ野からほど近い、町田市鶴川の和光学園では、放射線を正確に
計測できるシンチレーションサーベイメーターを導入。

近隣小中学校からの貸し出し要請にも快く対応してくださっているようです。
http://www.wako.ed.jp/k2/about/2011/06/post-18.html



2011年9月6日火曜日

鎌仲監督からの情報をまとめました その1

講演会で監督がおっしゃっていた、エネルギーシフトや、放射能汚染対策を
具体的に行っている団体の情報です。

■東京都 太陽エネルギー普及策
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/climate/renewable_energy/solar_energy/index.html

東京都環境局では、太陽エネルギーを利活用していくための補助制度を設け、
積極的に再生可能エネルギーの普及に努めています。
2009-2010年度で90億円もの補助金を投入し、都内では太陽光発電の
本格的な普及が始まりました。


蟻の避暑 - 写真素材
(c) カミジャストックフォト PIXTA
 

しかし、実は太陽光発電より、太陽熱を直接給湯などに利用する
「太陽熱利用」のほうが
エネルギー効率では断然高いのです。
東京都は2011年度から太陽熱利用促進に特化した普及策を講じています。



2011年9月2日金曜日

9/18(日)シンポジウム 「原発」今こそ考えよう 開催!

3.11東日本大震災・東電福島原発事故より半年が経とうとしています。
3.11より、私たち市民の最大の関心事は
「原発」「放射能」「エネルギー問題」ではないでしょうか。
しかし、「メディアから一方的に情報を受けるだけでは、
これらの問題とどう向き合っていくべきか
わからない」という方が大多数だと思います。
だからこそ自らが「知る」「聞く」「考える」を得たいと思う、
地域の人のためのシンポジウム
「原発」今こそ考えよう 〜市民が拓く 日本の未来 地域の未来〜
が、9月18日(日)、あざみ野で開催されます。




原発分野で名を馳せる、今注目の賢人3名がパネリストとして登壇します。
エネルギー政策の論客としてわかりやすく、明瞭に論じ、
いまや誰もが話を聞きたいと熱望する衆議院議員で元外務委員長の河野太郎氏。
原発の格納容器の設計者として、技術者の観点から福島原発事故の事故分析、
技術解説を行ってきた後藤政志氏。3.11直後、Ustreamでの後藤さんの解説を頼りに
ネットにかじりついた方も多いのではないでしょうか。
そして、西武百貨店の若き社長として知られ、参議院議員を経て浜岡原発停止を求めて
静岡県知事選出馬、現在は環境NPOのThink the Earthプロジェクト理事長や
森ビルなどの特別顧問を務める水野誠一氏です。
コーディネーターは前衆議院議員の福田峰之氏、司会・進行はあざみ野ぶんぶんプロジェクト、森ノオト編集長のキタハラマドカが務めます。

日時:9月18日(日) 13:30〜15:30(開場13:00)
開場:メロンディアあざみ野(あざみ野駅より徒歩5分)
参加費:前売1000円、当日1500円
定員:230名
チケットは事前申し込みで前売扱いで購入可能です。
事前申し込みは TEL 080-1337-6532(受付時間10:00〜17:00)
E-mail forsymposium@gmail.com

主催は、青葉台を拠点にリユース食器で知られるNPO法人Waveよこはま、そして社団法人ウィズダム教育研究所。
当日の様子はネットテレビ局「日の出テレビ」がUstreamで中継します。UtreamかTwitter、facebookのアカウントでチェックインすることで、当日、意見や質問をすることができます。
(当日の中継チャンネル)
http://www.ustream.tv/channel/hinodetv

当日は質疑応答の時間をたっぷり用意し、パネリストに直接「原発」「放射能」「エネルギー」について質問できるチャンスです。ぜひあざみ野まで足をお運びください。

また、子連れでの参加も可能とのこと。保育はありませんが、会場内にキッズスペースを用意しているそうです。

詳細はこちらでご確認ください。
http://morinooto.jp/morijoho/dengonban/918.html

2011年8月19日金曜日

キタハラの連載情報<顔の見えるエネルギー ロコ・エネの種をまこう


あざみ野ぶんぶんプロジェクト実行委員のキタハラマドカ(森ノオト編集長)の
連載「顔の見えるエネルギー ロコ・エネの種をまこう」より、
今回は、6月の祝島訪問でお会いした、サムソ島のゾーレン・ハーマンセンさんの
インタビューをご紹介します。

デンマーク中央部にある、人口約4300人のサムソ島は、
1998年より10年間で自然エネルギー100%にすることを目標に掲げ、
すでにそれを実現した「自然エネルギー100%の島」です。

サムソ島では、1基あたり1MWの陸上風力発電が10基、
2.3MWの洋上風力発電が11基あり、いずれも島の個人や企業、自治体が出資しています。
この風車に対する投資はすでに6億ユーロ以上。地域に雇用が生まれ、
地域経済が活性化に結びつきました。


サムソ島では、どのように島民同士でエネルギーシフトへの合意形成を行っていったのか?
それにはまず「大きな目標」を住民同士で一致させ、あとは太陽光、風力、バイオマスなど
プロジェクトごとにリーダーを決め、会議のプロセスをオープンにしていったことにある、
と、ゾーレン氏。

大都市でもそれを実現するすべはある、と、様々なノウハウを教えてくださった
ゾーレン氏のインタビューは、こちらでご覧ください。

2011年8月15日月曜日

心の底から未来を変えたいと願うこと……鎌仲監督の講演より


あざみ野ぶんぶん上映会では、4回すべての上映会で、鎌仲ひとみ監督の講演を行いました。
30分という短い時間のなかで、ぎゅっと凝縮した、素晴らしいメッセージ。
みなさんにもお届けします。

2日目は、私たち実行委員とのやりとりのなかから、
放射能汚染の現実にありながらどのようにエネルギーシフトを実現して
いけばいいのかについて、具体的に、わかりやすく語ってくださいました。

「原発からエネルギーシフトする難しさは、本気で変えられると思わない
わたしたちの心理にあるのではないか? 心底変えたいと思って具体的に
戦っている祝島の人たちの本当の敵は、中国電力ではなくて、
実は原発は必要よねと考える一般の人びとの集団的無意識ではないか」
……と厳しい指摘から始まった2日目のトーク。


スウェーデンで脱原発を果たすことができたのは、「原発をなくしたい」
という人々の純粋な思いが集まったからで、それは今のわたしたちに通じます。
実はスウェーデンでも、今なおすべての原発が停止したわけではありません。
原発を停めて、解体して、きれいに始末する技術はとても困難で、
高い技術を要します。スウェーデン最大の電力会社を取材した監督は、
原発の施設を快く見せてくれて、どんな質問に対してもとても誠実に
答えてくれたと話してくれました。
「スウェーデンでは原発に関するありとあらゆる情報を公開し、
国民が議論して国民投票で脱原発を決めた。日本ではどうか。
わたしたちの市民力が足りないのではないか」と。

福島から放出され続けている放射能は、日本のみならず、
ハワイやアメリカ西海岸でも検出されています。今やわたしたちは、
世界中に放射能汚染をまき散らす国の国民になってしまいました。

今後わたしたちは、エネルギーに関して、どのような選択ができるのでしょう。
現実にエネルギーシフトに動いている政治家を見極め、
自分の身近に政治家を引きつけることの大切さ。
都市生活で再生可能エネルギーを増やすために、例えば、
学校に太陽光発電パネルを設置する、放射能測定を推進するなど、
地域単位、学校単位で、できることがあります。


鎌仲監督は、午後の講演で、ガンジーの言葉を紹介しました。
「もしあなたが社会に変化をもたらしたかったら、あなた自身が変化になりなさい」

一人ひとり、専門性は違います。
鎌仲監督は、映画監督として、核をテーマに問題提起をしています。
お母さんは、子育ての専門家です。
それぞれ、自分ができることをやっていこう。


地球が回転するごとに、よりよい未来をつくるイメージを持って、
一人ひとりが「ぶんぶん」羽音を響かせていこうーー。

あざみ野での鎌仲監督のメッセージでした。