2012年5月25日金曜日

5/11 未来へ奏でるクラシックコンサートのレポートです。前編


梅原あき子です。

5月11日、青葉台のフィリアホールにて、しろうとゼミ!実行委員会主催「未来へ奏でるクラシックコンサート」~若者たちの演奏と、100年後に残したい環境を考える夕べ~が行われました。

第1部の3人の若者によるクラシック演奏に続く第2部では、ホストの民主党の衆議院議員・山崎誠さん、ゲストスピーカーの鎌仲ひとみさんに加え、我れらが、あざみ野ぶんぶんの北原まどかがコメンテーターとして登壇。
本人は相当緊張していたそうですが、壇上からスマイルを送れる余裕っぷり。地域の生活者として、お母さんの代表として、キュートに爽やかに、しかし堂々と発言し、コメンテーターとしての役割を十二分に発揮しておりました。

当日のトーク内容を、実際の流れではなく、それぞれ人毎にまとめてみましたので、参加出来なかった方、興味をもたれた方はぜひご一読下さい。


まずは、あざみ野ぶんぶんでの『ミツバチの羽音と地球の回転」上映会以来、わたしにとっては約1年ぶりの鎌仲ひとみ監督。バシバシと手厳しいご意見を、ユーモア交えて伝える姿は変わらず素敵です。そんな監督の、深刻で軽快なお話の要点を大まかに3つにまとめてみました。


<教育の問題>
大学生との対話も試みているという鎌仲さん。現在の、特に成績のよい学校の大学生たちは、「原発のない日本はありえない」と教わって、それをそのまま信じてしまっている人が多い。この問題に関連して、今年の6月、子どもの未来社より『鎌仲監督VS福島大学1年生 3.11を学ぶ若者たちへ』というブックレットが発売されるそうです(予定価格700円。鎌仲ひとみ・中里博 編著)。
   

<政治、マスコミへの批判と提案>
マスコミはまだまだ小さな声をひろいあげきれていない。例えば、原発は自治体の地場産業という側面ももちろんあるが、大飯原発など、原発のある自治体、地元で実際は再稼働反対の意見も多いのに、推進派の報道の方が目立つ。国民の6~8割は原発はいらないと思っているはずだが、原発反対の声をあげなければ、再稼働ありき、という政府や産業界のやり方に流されてしまうかもしれないと危惧している。
省エネ、エネルギーシフトに関して、クールビズの効果はほとんどないのでは? なんとなく流行りの言葉でごまかさず、ピークシフトを賢く行う工夫するべき。送電網の分離がおこなわれれば、大きな変化が起こる。また、原発は1基つくるのに4000億円かかるが、震災後の瓦礫を処理するのに4兆円かかるという試算がでている。優先すべきもの、必要なものはどちらか、考えなくとも分かる。

<原発、被ばくの危険性をもっと知るべき>
京都大学の小出先生によれば、広島の原爆をはるかにしのぐ放射性物質が放出されたという今回の事故。福島の人たちが、国から見放されと思っていること、被災地で自殺が増えていることなどを忘れてはいけない。
内部被ばくの影響が出始めるのは3年後くらいからである。放射性物質に対する対策の仕方は人それぞれで、そもそも得られる情報自体にかなりのグラデーションがある(微量でも危険である、という人から安全だと言う人までさまざま。また環境、体質などによっても差が出てくる)。本当に大変なのは、むしろこれからだが、自分の意志で探せば、必要な情報は得られる。そこに力を入れて欲しいし、そうすれば新たなつながりもできるはず。


☆ぶんぶんの活動を振り返ってみても、最初の上映会の時の盛り上がりの後は、まるで潮が退くように参加者が減り、関心が薄れてきているなと実感するこの頃。「グラデーションがある」という表現には、深く共感するものがありました。が、止まらず、ぶんぶんしつづけよう!と改めて思いました。
鎌仲ひとみ監督最新作『内部被ばくを生き抜く』の小さな上映会も、近いうち企画されるかも?!。詳細決まりましたら、またお知らせいたします。  

(後編に続く)

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