2012年6月8日金曜日

5月22日(火)第1回「お母さん版エネルギー基本計画」のご報告




第2回目の「お母さん版エネルギー基本計画」勉強会は、山内地区センター
で開催しました。この日は9名の参加で、じっくりと話し合うことができました。

この日のテーマは「ミクロとマクロをつなげる」視点です。

まずは、世界のエネルギー事情について、キタハラからレクチャーしました。
有限な化石燃料・石油の可採年数や、エネルギーセキュリティの問題、
電源別電力供給構成の比較、日本のエネルギー自給率の推移、
CO2排出量と日本の産業のかかわり、家庭のエネルギー消費量の推移と
家庭の用途別エネルギー消費の推移などについて、お伝えしました。

特に皆さんにとって衝撃だったのは、家庭のエネルギー消費にしめる
冷房の割合はわずか2%に満たないこと。
暖房と給湯で家庭のエネルギーの6割をしめることがわかり、
となると、わざわざ太陽のエネルギーを電気に変えなくても、
熱としてそのまま利用すればいいんじゃないの? という発見が。

その後のワークでは、「我が家のエネルギー基本計画をつくってみよう」
をテーマに、各家庭のエネルギー使用機器をすべてリストアップして、
「絶対に必要なモノ」「減らせるもの」「代えられるもの」「なくせるもの」
を割り出してみました。
2グループにわかれてディスカッション。その中から出たのは意外な意見……

「ズボンプレッサーは絶対に必要」「いや寝押しで十分」
「ドライヤーはなきゃ無理」「テレビだけはなくせない」「炊飯器は必要」
「いやうちは土鍋で十分」など、「これはなくせる!」と一致する
意見はほとんどなく、人によって必要なものがまったく異なることでした。

ここは、ライフスタイルや価値観がそれぞれ現れる場面であり、
誰もが「我慢の省エネ」ではない生き方を求めていることが明白となり、
みんなで「おもしろいねえ」と笑い合いました。


もう一つ、宿題を出したのは、「ミクロとマクロをつなげるシート」です。
自分が粛々と家庭内で省エネや創エネをしていくのは自由だけれど、
仲間を増やしていかなければ広がらない。
その手法は? またどうやったら周りに影響を与えられるのか、
自分の能力を最大限に生かして、得意分野で目的を達成する、
そのためにどうやったらいいのかを、各自で考えていこう、というのが宿題です。

実はこのワーク、自分自身を見つめ、自分がどう生きたいか、
どんな未来を子どもたちに残していきたいかのビジョンを描いていく
プロセスでもあります。

次回、参加者の皆さんからお話を聞くのがすごく楽しみです。

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